不定期に僕が大好きな歌を紹介していく『こんな歌、知ってる?』。
第1回目は、僕が大学時代を過ごしたニュージーランドの国歌、
『Aotearoa / God Defend New Zealand』
国歌のイメージって、僕ら日本人は『君が代』ですよね。大和音階の『ワビサビ』な感じ。世界を見回すと、実に色んな国歌があって、とても勇ましく「争いから自由を勝ち取るぞ!」的な歌や、戦争賛美の歌も数多く存在します。その中で『君が代』は、実に穏やかな歌だなぁと思います。解釈は様々ありますが、僕は『永遠に続く愛の姿』を表しているという解釈が、まさに『和の精神』が表現されていて、とても日本らしくしっくりきますし、日本人として誇りが持てます。何より
さて、ニュージーランドの国歌は、世界の国歌の中でも実にユニークです。というのも、原住民のマオリ族の言葉『マオリ語』と、公用語である『英語』の2つの言語で構成されているからです。しかもそれぞれの言語で5番の歌詞まである…公式の場では、まず『マオリ語』の1番、その後『英語』の1番が唄われます。
歌詞も穏やかで、まるで賛美歌のよう。僕が連想するのは『Amaging Grace』。マオリ語と英語の歌詞が、全く同じではないのも実に興味深い。メロディーも、キャッチーで耳馴染みがよく、思わずポップスのように口ずさんでしまいます。マオリ語の曲名『Aotearoa』はニュージーランドを表し、マオリ語で
という意味。確かに、空を見上げれば長〜い白い雲、大地はどこまでも緑が続いていく…そんなイメージが広がります。それでは、ニュージランドの美しい風景と共に、どうぞご覧ください。
Aotearoa(マオリ語版)
E Ihowā Atua,
O ngā iwi mātou rā
āta whakarongona;
Me aroha noa
Kia hua ko te pai;
Kia tau tō atawhai;
Manaakitia mai
Aotearoa
おお主よ
すべての人々の神よ
我らの願いを聞き
慈しみたまえ
栄えさせたまえ
祝福をあふれさせたまえ
護りたまえ
アオテアロア(ニュージランド)を
『God Defend New Zealand』
God of Nations at Thy feet,
In the bonds of love we meet,
Hear our voices, we entreat,
God defend our free land.
Guard Pacific’s triple star
From the shafts of strife and war,
Make her praises heard afar,
God defend New Zealand.
国々の神の御もと
愛の絆で我らは出会う
我らの願いを聞き賜え
神よ、我らの自由の地を護り賜え
太平洋の三つ星を
争いや戦いの矢から護り賜え
国の賛美を遠く聞こしめよ
神よ、ニュージーランドを護り賜え